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東京友禅を見学してきました

京友禅が、京都で発達した友禅染。古典的で華やかな図柄が多く、装飾に刺繍(ししゅう)や金箔を用いるのが特徴であります。
東京友禅が、磯の松、釣り船、綱干し、千鳥などの風景模様が特徴で、また東京手描き友禅(東京で染める手描き友禅)や江戸友禅といわれています。
一珍染(いっちんぞめ) 小麦粉に消石灰やふのりを混ぜ水に溶けにくくした一珍糊(のり)と称する防染糊を用いた模様染。友禅や絵更紗(さらさ)に用いるが,普通の友禅と異なり水洗いをせずに糊をかき落とすので特有の趣がある。
一珍糊は、ヘラでかき落として、糊を除く事ができるので、掻き落とし糊とも呼ばれています。
加賀五彩(臙脂、黄土、古代紫、草緑、藍)特に紅色や紫、緑などの深みがあって豪奢な色調が基調となり、優雅で艶やかであります。加賀友禅は有名な「虫喰い」などに代表される写実的な表現を得意とする。ほかの技法との併用はほとんどない。
糊糸目友禅の工程 1)柄の考案 2)ゆのし 3)下絵羽 4)下絵) 5)糊糸目 6)地入 7)友禅 8)友禅蒸 9)伏糊 10)地染 11)蒸:水元 12)金加工 13)刺繍 14)仮絵羽です。江戸時代の宮崎友禅斎の考案で始まり工夫を重ねつつ現在に受け継がれています。
現在上記の工程で作られている着物は全体の3%もないとお聞きしたのが驚きました。
11)蒸水元の工程で、賀茂川では明治35年頃にはじまり、昭和30年以降は河川の水質汚染につながるために、昭和46年に水質汚濁防止法が施行され、賀茂川で友禅流しを禁止されました。現在では鴨川納涼2015などで見る機会がございましす。また、現在は、蒸は反物の全体の色止めで蒸箱の中で40分〜1時間半くらい120度の蒸気で熱処理をしまして、水元は糸目糊:伏糊を洗い落とすと共に余分な染料を流して風合を整えるように変わりました。
時代にあった技法を試行錯誤されていてびっくりすることばかりでした。
一つ一つ丁寧に気持ちの籠った着物に感動しました。
皆様もぜひ手にとって感動して頂ければ幸いです。DSC_1243.jpg



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